【2020年度版】山梨のリフォーム補助金・優遇制度まとめ

【2020年度版】使わないと損!山梨のリフォーム補助金・優遇制度まとめ

リフォーム補助金をご存知ですか?

国や自治体が中心となり行っている増改築に対する補助金や優遇制度。
大々的には告知はされませんがリフォーム、耐震改築、高齢者向け住宅のリフォームなど、幅広い分野で費用が助成されます。

費用の負担が軽減される補助金はリフォームを検討する際にはぜひ活用したいところ。今日のブログでは、山梨で利用できるリフォーム補助金についてまとめてみました。

リフォーム補助金とは?

まずは、リフォーム補助金の種類・金額・申請時の注意点についてまとめました。

リフォーム補助金とは?

補助金の種類

自宅のリフォーム、増改築で利用できる補助金の種類は主に3つあります。

介護・バリアフリーリフォーム

バリアフリー、手すりを取り付ける、開戸を引き戸へ変更などといった自宅を介護や高齢者向けにリフォームする際に利用できます。

介護・バリアフリーリフォーム

介護、バリアフリーのリフォームで一番多く利用される補助金が「介護保険」です。介護保険というと訪問介護、デイサービスなどの人的サポートに利用されるイメージが強いですが、実は介護のためのリフォームにも補助金が支給されます。

補助金の対象となるのは、要支援1~2、要介護1~5のいずれかに認定されている介護保険の被保険者です。

エコ・省エネリフォーム

自宅の断熱改修など省エネルギー住宅へのリフォームに対して給付される補助金です。

エコ・省エネリフォーム

対象となる工事は窓の断熱、壁の断熱、エコキュート、エネファーム、太陽光発電、蓄電池の導入など。さらに節水型のトイレの導入なども対象になる補助金もあります。

耐震性リフォーム

耐震リフォームに対する補助金は、各自治体でも独自の補助金制度が多く設けられています。耐震補強工事はもちろんですが、耐震診断調査も補助の対象になります。

耐震性リフォーム

また古くなった塀の撤去など自宅以外の部分に関しても補助されるものもあります。主に1981年5月31日以前に建築確認を受けた、旧耐震基準の時期の建物が対象になります。

補助金額・工事費用の相場

介護・バリアフリーリフォームの補助金額

補助金は被保険者1人につき改修費用の上限が20万円までと決められており、そのうちの7〜9割を介護保険の補助金で賄うことができます。

また、介護保険以外にも各自治体が支給する補助金等もありますので介護リフォームの際はお住まいの自治体ホームページなどをチェックしてみると良いでしょう。

バリアフリー工事の相場金額

・手すりの設置 数万円程度/箇所
・トイレを和式から様式 20万円〜50万円程度
・在来浴室からユニットバス 80万円~150万円程度

エコ・省エネリフォームの補助金額

補助金額は国が支援するタイプや各自治体が独自で支援するものなど多くの種類が用意されており、数万円〜経費の半額程度の費用が補助されます。

省エネリフォーム工事の相場金額

・外壁・屋根の断熱塗装 100~300万円程度
・天井の断熱改修 15万円〜40万円程度
・ペアガラス窓の交換 2~5万円程度
・内窓の設置 5万円〜10万円程度
・エコキュート設置 25~80万円程度
・節水型トイレ交換 15~40万円程度

耐震性リフォーム

補助金額は自治体により差がありますが、工事費用の半額、最大で200万円ほど補助する自治体もあります。詳しい費用に関しては各自治体の補助金を確認してください。

耐震性リフォーム工事の相場金額

・耐震診断 20~50万円程度
・耐震補強工事 25~200万円程度
・ブロック塀の解体・撤去 5千~1万円/㎡程度

申請時の注意点

リフォーム補助金を申請する際の注意点についてまとめました。

申請時の注意点

申請期間がある

国や自治体の補助金制度は申請期間が決められています。つまり締め切りがあるということ。

申請を受け付ける期間が決まっているため、申請期間を過ぎてしまうと補助を受付けてもらえませんので注意が必要です。万が一、締め切りに間に合わなかった場合は翌年の申請となりますが、同じ補助制度が継続されるかは各自治体の判断になりますので事前に受付期間はしっかりと把握しておく必要があります。

予 算の上限

リフォーム補助金には、上記の「期間」と合わせ「予算上限」が決められている場合があります。自治体が用意した予算が上限に達した時点で受付は締め切られ、申し込みはできなくなりますのでご注意ください。

補助金を申請する場合には期間と合わせて予算上限も確認しておく必要があります。

工事事業者の指定

自治体が行う補助金制度では、市内の施工業者、登録済み業者が行ったリフォーム工事に限り補助金がおりるケースもあります。依頼する事業者を決める前に補助金制度の内容をよく確認しておきましょう。

2020年度山梨県が行う補助金

山梨県が主体となり行っている補助金です。

補助制度(改修・リフォーム) 補助額
アスベスト飛散防止対策
吹付けアスベストの分析調査や除去、封じ込め、囲い込みの工事を行う場合に、その費用の一部が助成されます。

含有調査等事業/対象費用の10/10の額 (25万円上限)

除去等事業/対象費用の2/3の額 (200万円上限)

在宅重度心身障害者居室整備助成事業
在宅の重度心身障害者の日常生活環境を改善するために、障害者の専用居室等を整備(増築又は改築)する場合に経費の一部が助成されます。補助の額は、居室整備の規模や申請者を含む世帯の所得状況により決まります。
最高130万

2020年度山梨県の各自治体が主体の補助金

山梨県の各市町村が主体となり行っている補助金です。

甲府市

補助制度(改修・リフォーム)補助額
木造住宅耐震改修
耐震補強に係る工事費等の50%以下かつ上限100万円。ただし、高齢者世帯等の一定条件に該当する場合、上限100万円。1981年5月31日以前に工事着手した木造住宅の内、耐震診断で総合評価が1.0未満の住宅を1.0以上に耐震補強する改修工事が補助対象。
100万円(上限)
空き家改修助成制度
中央部地域等内にある空き家の購入者及び賃貸人が行う改修工事に要する費用の一部を助成。費用の1/3。上限あり。他要件あり。
50万円(上限)
甲府市 クリーンエネルギー機器普及助成金制度
太陽光発電やペレットストーブなど、省エネルギー対策設備設置に対して助成されます。

住宅用定置型リチウムイオン蓄電池の設置 5万円

住宅用太陽光発電システム及び住宅用定置型リチウムイオン蓄電池の同時設置 10万円

木質ペレットストーブ 3万円。

富士吉田市

補助制度(改修・リフォーム) 補助額
木造住宅耐震関係
1981年5月31日以前に建築の木造建築物が対象。(1)耐震診断は4.5万円。(2)耐震改修設計は対象経費の2/3、20万円が上限。(3)耐震改修は対象経費の2/3、120万円が上限。(4)耐震シェルター設置は対象経費の2/3、24万円が上限。
(1) 4.5万円
(2) 20万円
(3) 120万円
(4) 24万円
中古物件改修支援奨励金
空き家バンクに登録された物件の改修工事に要する費用の1/2(上限50万円)を助成。
50万円(上限)
富士吉田市住宅用太陽光発電システム設置費補助金
居住用の建物に10kw未満の太陽光発電システムを設置する場合に助成されます。
1kwあたり40,000円(上限200,000円)
富士吉田市太陽熱温水器設置補助金
太陽熱温水器を設置した方に設置費の一部が助成されます。

15万円以上25万円未満の場合3万円

25万円以上の場合5万円

富士吉田市木質ペレットストーブ設置補助金
ペレットストーブを設置した方に、購入費と設置費の一部が補助されます。
購入費および設置費の1/2、上限金額20万円

山梨市

補助制度(改修・リフォーム) 補助額
耐震改修事業費補助金
木造住宅において耐震診断を行い、評点が0.7未満の住宅を評点1.0以上に改修を行う場合に助成sれます。(1981年5月31日以前に着工されたもの)
一般世帯は上限60万円、高齢者世帯等は上限120万円
住宅リフォーム補助事業
住宅をリフォームする場合に助成されます。

10万円(上限)

耐震改修併用リフォーム20万円(上限)

山梨市住宅用自然エネルギー及び省エネルギーシステム設置費補助金
自然エネルギー、省エネルギー設備設置にかかる費用を助成します。

地中熱利用システムの場合、設置費用の1/10、上限金額10万円

太陽熱利用システム・燃料電池コージェネレーションシステム・住宅用蓄電池システム(太陽光発電システムに接続利用)の場合、設置費用の1/10、上限金額5万円

大月市

補助制度(改修・リフォーム) 補助額
大月市空き家バンク成約物件リフォーム助成金制度
空き家バンクに登録された住宅を購入した方に、リフォーム工事に要する費用の1/2が助成されます。
10万円(上限)
木造住宅耐震改修事業
1981年5月31日以前に着工された総合評点が0.7未満の住宅の総合評点を1.0以上にする耐震補強工事にかかる費用の1/2を助成。高齢者等世帯及び未就学児子育て世帯は費用の2/3が助成されます。
60万円〜120万円(上限)
大月市住宅用太陽光発電システム設置費補助事業
太陽光発電システムを設置する際に助成されます。
1件につき5万円
大月市家庭用リチウムイオン蓄電池設置費補助事業
家庭用リチウムイオン蓄電池を設置する際に助成されます。
1件につき5万円

韮崎市

補助制度(改修・リフォーム) 補助額
木造住宅耐震改修事業
1981年5月31日以前に着工した住宅で耐震不足が指摘された住宅に対し助成されます。その他要件あり。
120万円(上限)
空き家バンク登録物件リフォーム補助金
空き家のリフォーム工事又は、残存する家財等の処分費用に対し助成されます。

リフォーム工事費用の2分の1に相当する額又は100万円のうちいずれか少ない額

家財処分費用の2分の1に相当する額又は10万円のうちいずれか少ない額

住まいるマイホーム(持家住宅定住促進助成金制度)
現在居住している住宅を増改築リフォームして新たに親族と同居する場合に対し助成されます。その他要件あり。
20万円〜90万円(上限)
クリーンエネルギー普及促進事業費補助金
再生可能エネルギー及びクリーンエネルギー利用機器を設置又は登録した方を対象に設置に要する費用が助成されます。

太陽光発電システムと接続し、同システムが発電する電力を畜放電できるリチウムイオン蓄電池(蓄電容量1kWhあたり1万円)、上限10万円

ペレットおよび薪ストーブは一律2万円。電気自動車及びプラグインハイブリッド自動車(自家用車に限る)は一律10万円

南アルプス市

補助制度(改修・リフォーム) 補助額
木造住宅耐震改修補助事業
1981年5月31日以前に着工された木造在来工法の2階建て以上の個人住宅で、耐震診断を受け総合評点が1.0未満と判定された住宅を対象に、総合評点1.0以上に補強する改修工事費用に対し助成されます。
費用の2/3以内で上限120万円
住宅リフォーム等総合支援事業
住宅リフォーム工事に要する費用の一部が助成されます。
改修費用の50万円以上の工事に対して10万円
南アルプス市エコライフ促進補助金補助金
太陽光発電システムに、家庭用エネルギー管理システム(HEMS)もしくは定置用リチウムイオン蓄電池を併設した設備に対して助成されます。

太陽光発電システム HEMSの併設 5万円

太陽光発電システム10kW未満(未使用)(HEMSもしくは定置用リチウムイオン蓄電池を併設) 8万円

太陽熱利用システム 3万円

ペレットストーブ 5万円

電気自動車 10万円

北杜市

補助制度(改修・リフォーム) 補助額
子育て住宅ローン利子補給事業
住宅ローンの利子相当額を5年間支給。
上限年間20万円
木造住宅耐震改修支援事業
木造住宅耐震改修に要する費用の一部が助成されます。
費用の1/2以内。上限45万円。高齢者世帯等は費用の2/3以内、上限80万円
子育て住宅リフォーム費補助事業
子育て中または子育てを始める世帯の定住を目指し、市内への住宅の新築・購入やリフォームに対して助成されます。
費用の1/2以内 上限100万円
北杜市再生可能エネルギー設備設置費補助事業
再生可能エネルギー・省エネルギー機器の導入を促進するため、5種類の機器に対して助成されます。

強制循環型太陽熱利用システム(太陽熱温水器)の場合1システムあたり5万円

二酸化炭素冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート)の場合1基あたり5万円

定置用リチウムイオン蓄電池(家庭用リチウムイオン蓄電池)の場合1基あたり10万円

木質ペレットストーブの場合1基あたり3万円

住宅用太陽光発電システムの場合1kWあたり2.5万円、上限金額20万円

甲斐市

補助制度(改修・リフォーム) 補助額
耐震改修設計事業
既存木造住宅の耐震改修設計を実施する者に対して、費用の一部が助成されます。
費用の2/3以内、上限20万円
耐震改修事業
木造住宅耐震改修に要する費用の一部が助成されます。
費用の1/2以内、上限45万円。高齢者等世帯、未就学児子育て世帯は費用の2/3以内、上限80万円。
耐震シェルター設置事業
既存木造住宅に耐震シェルターを設置する者に対して、費用の一部が助成されます。

耐震シェルター設置工事費の1/2以内 上限18万円

高齢者等世帯(注釈1)が実施する場合は耐震シェルター設置工事費の2/3以内上限24万円

耐震リフォーム事業
既存木造住宅の耐震改修工事又は耐震性向上型改修工事と併せて行うリフォーム工事を実施する者に対して、費用の一部が助成されます。
費用の1/5以内、上限20万円

笛吹市

補助制度(改修・リフォーム) 補助額
木造住宅耐震改修事業費補助金
1981年5月31日以前に建てられた木造住宅で、耐震診断の結果総合評価1.0未満の住宅を耐震改修する場合に助成されます。
対象経費の2/3、最大120万円

上野原市

補助制度(改修・リフォーム) 補助額
住宅リフォーム補助金
市内業者による住宅のリフォームに対して助成されます。
バリアフリー等工事、3万円~10万円(上限)。
耐震改修事業補助金
木造住宅耐震改修に要する費用の一部が助成されます。
上限45万円 高齢者又は未就学児子育て世帯は80万円

甲州市

補助制度(改修・リフォーム) 補助額
甲州市住宅リフォーム補助事業
市内の施工業者により行う住宅リフォーム工事に対して助成されます。

リフォーム補助は工事費の1割(上限金額10万円)

木造住宅耐震リフォーム補助は工事費の1割(上限金額20万円)

空き家住宅リフォーム補助は工事費の2割(上限金額20万円)

まとめ

今回のブログでは、山梨県で活用できるリフォーム補助金についてまとめてみました。

  • リフォーム補助金には介護・バリアフリーリフォーム/エコ・省エネリフォーム/耐震性リフォームの主に3種類ある。
  • 補助金額は各自治体によって様々。数万円〜200万円程度まで補助される。
  • 補助金には「期間」「予算枠」「指定事業者」が決められている場合もあるので事前に確認が必要。
  • 山梨県の場合、各市町村で公募するリフォーム補助金へ申請することが多い。

リフォームをご検討の際は、お徳な補助金を利用して、満足のいくリフォームをしたいものですね。